調布まとめブログ

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雨の調布駅

7月の月曜日、午後5時ごろ、調布駅から外に出ようとしたら、空が黒がかってて、雷も鳴り、今にも雨が降りそうだった。これは数分後雨が来るなと思い、急いでちとせやカフェに雨宿りをした。予感は当たって、雷とともに強い雨が降ってきた。

 

傘は持ち合わせてなく、雨に濡れなくてよかったと安堵し、ちとせやカフェの窓際の席で外からの風景を眺める。雨はかなり強く打ちつけて、調布駅中央口の屋根の下は雨に困った人が電車が来るたびに雨がやむのを待っていた。窓から観察すると、雨が上がるまで待とうとずっと居続ける人、強い雨の中、傘を持たずに外に走り出す人、折り畳み傘を持ってゆうゆうと帰る人、その人の事情もあるのだろう、傘を持たずに走り出す人に目がいってしまう。傘を持たず走り出す人は急いでバス停に向かう、タクシーに飛び乗る、そのまま家まで走る、そんな人を見受けられた。

 

東京の人は折り畳み傘を常備している人が多い。しかし、その日は雨の予報は無かったので折り畳み傘がなくても大丈夫だと朝判断した人も多かっただろう。その結果雨の中走ることになるとは、今日はなんて日だ!とうらめしく思ったに違いない。

 

私も雨宿りをして30分ぐらい、雨が小粒になってきて、傘がなくても外を歩けるぐらいになったので、そろそろちとせやカフェを出ようかとしていた。喫茶店でさえ雨がやまなくて帰れなかったらどうしようと考えていたのだから、駅の屋根の下で雨宿りをしていた傘を持ってない人はとても不安だったに違いない。

 

雨傘を持っている人は問題ないが、傘を持たずにいた人の中のどれだけが、雨が止むまで待とうと思い、どれだけの人が雨にぬれてもいいから帰りたいと思ったのだろう。その中には時間に追われている人、せっかちな人、冷静にスマホの気象予報を見て、この雨は通り雨だと思い、駅の屋根に残ろうと判断した人、それぞれの心理的背景があると思う。

 

いかに集団の中から瞬時の判断をして自分に最適な行動をとるか、これは東京という都市では毎日ではないが、時々必要になる能力だと思う。電車の人身事故、その時会社までどうたどり着くか、もっと大きいことを言えば地震が起こった時に一瞬の判断で生死を分けることがあるかもしれない。日ごろに備えて雨傘を持っている人、通り雨と判断して雨が待つのを冷静に待つ人にならなければならないと感じた。